「hosts」ファイルは、Ansibleが実行するタスクの対象となるホストのリストを定義するために使用されます。以下に、Ansibleの「hosts」ファイルの基本的な構文と設定方法を示します。
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「hosts」ファイルの場所と名前 Ansibleでは、デフォルトで「/etc/ansible/hosts」という名前のファイルが使用されます。ただし、必ずしもこの場所と名前である必要はありません。別の場所や名前のファイルを使用する場合は、Ansibleの設定ファイル(ansible.cfg)で指定することもできます。
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ホストのリストの作成 「hosts」ファイルでは、実行するタスクの対象となるホストをリスト形式で指定します。一般的な構文は以下の通りです。
[グループ名]
ホスト1
ホスト2
...
例えば、以下のように「webサーバ」というグループに所属するホストを指定する場合は、次のようになります。
[webサーバ]
web1.example.com
web2.example.com
- ホストの別名 ホストのIPアドレスやドメイン名以外にも、ホストに別名を設定することもできます。これにより、可読性を向上させたり、異なる環境で同じホスト名を使用する場合に便利です。以下は別名を設定する例です。
[webサーバ]
web1.example.com ansible_host=192.168.1.10
web2.example.com ansible_host=192.168.1.20
- グループの階層化 Ansibleでは、ホストをグループに分類することができます。これにより、タスクを特定のグループに対して実行したり、グループごとに異なる設定を適用したりすることができます。以下はグループの階層化の例です。
[parentグループ]
子グループ1
子グループ2
[子グループ1]
ホスト1
ホスト2
[子グループ2]
ホスト3
ホスト4
これらはAnsibleの「hosts」ファイルの基本的な使い方と設定方法の一部です。Ansibleでは、さまざまな方法でホストを指定することができますので、具体的な要件に応じて適切な方法を選択してください。また、Ansibleの公式ドキュメントやコミュニティの情報源を参考にすることもおすすめです。