しかし、一部の場合では、子コンポーネントがv-modelディレクティブを持つ必要がありますが、その値を直接変更する必要はありません。そのような場合には、v-modelをプロップとして子コンポーネントに渡す方法があります。
以下に、この方法を実現するシンプルで簡単な手順とコード例を示します。
- 親コンポーネントでv-modelを使用してデータをバインドします。例えば、以下のようなコードです。
<template>
<div>
<ChildComponent v-model="childValue" />
</div>
</template>
<script>
import ChildComponent from './ChildComponent.vue';
export default {
data() {
return {
childValue: '初期値',
};
},
components: {
ChildComponent,
},
};
</script>
- 子コンポーネントでプロップとしてv-modelを受け取ります。以下のようなコードです。
<template>
<div>
<input :value="internalValue" @input="$emit('update:modelValue', $event.target.value)" />
</div>
</template>
<script>
export default {
props: ['modelValue'],
computed: {
internalValue: {
get() {
return this.modelValue;
},
set(value) {
this.$emit('update:modelValue', value);
},
},
},
};
</script>
この例では、子コンポーネントはv-modelをプロップとして受け取り、内部的にはinternalValue
という名前の計算プロパティを使用して値を保持します。子コンポーネントで入力フィールドの値が変更されると、@input
イベントを使用して親コンポーネントに値を伝えます。
以上がVue 3でv-modelをプロップとして使用する方法の基本的な手順です。これにより、親コンポーネントと子コンポーネント間で双方向のデータバインディングを実現することができます。
この方法は、親コンポーネントが子コンポーネントの状態を直接制御しなくても、データのフローを簡潔に保つことができるため、コンポーネント間のコミュニケーションに役立ちます。
以上が、Vue 3のv-modelをプロップとして使用する方法に関する解説です。