まず、MockitoExtensionを使用するためには、JUnit 5を使用していることが前提となります。JUnit 5は、Javaのテスト実行フレームワークであり、MockitoExtensionとの互換性があります。
MockitoExtensionを使用するには、以下の手順に従います。
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プロジェクトの依存関係にMockitoおよびJUnit 5を追加します。依存関係の設定方法は、ビルドツールによって異なりますが、一般的な方法として、Mavenの場合はpom.xmlファイルに、Gradleの場合はbuild.gradleファイルに依存関係を追加します。
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テストクラスに@ExtendWith(MockitoExtension.class)アノテーションを追加します。これにより、MockitoExtensionがテストクラスの初期化を担当します。
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テストメソッド内でモックオブジェクトを作成し、必要なモックの振る舞いを設定します。例えば、以下のようにします。
@ExtendWith(MockitoExtension.class)
public class MyTest {
@Mock
private MyDependency myDependency;
@InjectMocks
private MyClass myClass; // MyClass内でmyDependencyを使用する場合
@Test
public void testMethod() {
// モックオブジェクトの振る舞いを設定
Mockito.when(myDependency.someMethod()).thenReturn("mocked value");
// テスト対象のメソッドを実行
String result = myClass.someMethod();
// 結果の検証
assertEquals("expected value", result);
}
}
上記の例では、@Mockアノテーションを使用してMyDependencyクラスのモックオブジェクトを作成し、@InjectMocksアノテーションを使用してMyClassクラス内での依存関係の注入を行っています。また、Mockito.whenメソッドを使用して、モックオブジェクトの振る舞いを設定しています。
これにより、MockitoExtensionがテストクラスの初期化を行い、モックオブジェクトを適切に注入してテストを実行することができます。
以上が、MockitoExtensionを使用した初期化の方法です。この方法を使うことで、モックオブジェクトの初期化や振る舞いの設定を簡単に行うことができます。ユニットテストを効果的に作成するために、MockitoExtensionの活用を検討してみてください。