MSSQL COALESCE関数の使用方法


COALESCE関数の基本的な構文は以下の通りです:

COALESCE(expression1, expression2, ..., expressionN)

COALESCE関数は、expression1からexpressionNまでの引数を順番に評価し、最初にNULLでない値を返します。もしすべての引数がNULLの場合、COALESCE関数はNULLを返します。

例えば、以下のようなテーブルがあるとします:

CREATE TABLE Users (
  ID INT,
  Name VARCHAR(50),
  Email VARCHAR(50),
  Phone VARCHAR(20)
);

このテーブルには、ユーザーの情報が格納されています。しかし、一部のユーザーはメールアドレスや電話番号の情報を提供していないかもしれません。この場合、COALESCE関数を使用して、NULL値を別の値で置き換えることができます。

例えば、メールアドレスがNULLの場合には「メール未登録」と表示し、電話番号がNULLの場合には「電話番号未登録」と表示するクエリは以下のようになります:

SELECT ID, Name, COALESCE(Email, 'メール未登録') AS Email, COALESCE(Phone, '電話番号未登録') AS Phone
FROM Users;

上記のクエリを実行すると、メールアドレスや電話番号がNULLの場合でも、代替のテキストが表示されます。

COALESCE関数は、複数の列や式に対しても使用することができます。評価される順番に値を返すため、最初にNULLでない値を持つ列や式が結果として返されます。

以上がMSSQLにおけるCOALESCE関数の使用方法といくつかのコード例です。これを活用することで、データベースクエリの柔軟性を高めることができます。