Oracleのspfileの概要と使用方法


まず、spfileはテキスト形式ではなく、バイナリ形式で保存される点に注意してください。これは、直接編集することができないことを意味します。spfileを編集する場合は、Oracle提供の特定のコマンドを使用する必要があります。

以下に、spfileを使用して行えるいくつかの一般的な操作を示します。

  1. spfileの作成: spfileを作成するには、以下のコマンドを使用します。

    CREATE SPFILE='<ファイルパス>' FROM PFILE='<PFILEのパス>';

    このコマンドにより、既存のPFILEから新しいspfileが作成されます。

  2. spfileの読み込み: Oracleインスタンスの起動時に、Oracleはデフォルトでspfileを使用します。spfileを読み込むには、以下のコマンドを使用します。

    STARTUP;

    Oracleは自動的にspfileを検出し、それを使用してインスタンスを起動します。

  3. spfileのパラメーターの変更: spfileを使用して、データベースインスタンスのパラメーターを変更することができます。これには、以下のコマンドを使用します。

    ALTER SYSTEM SET <パラメーター名>=<値> SCOPE=SPFILE;

    このコマンドにより、指定したパラメーターの値がspfileに永続的に変更されます。

  4. spfileの再起動: spfileの変更を反映するには、データベースインスタンスを再起動する必要があります。以下のコマンドを使用して再起動します。

    SHUTDOWN IMMEDIATE;
    STARTUP;

    これにより、変更が適用されたspfileが読み込まれ、データベースインスタンスが再起動されます。

ご参考までに、上記の操作に関連するコード例を示します。

  1. spfileの作成:

    CREATE SPFILE='/u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/dbs/spfileorcl.ora' FROM PFILE='/u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/dbs/initorcl.ora';
  2. spfileの読み込み:

    STARTUP;
  3. spfileのパラメーターの変更:

    ALTER SYSTEM SET memory_target=2G SCOPE=SPFILE;
  4. spfileの再起動:

    SHUTDOWN IMMEDIATE;
    STARTUP;

以上が、Oracleのspfileの概要と使用方法についての説明です。これにより、データベースインスタンスの動作を細かく制御することができます。