まず、spfileはテキスト形式ではなく、バイナリ形式で保存される点に注意してください。これは、直接編集することができないことを意味します。spfileを編集する場合は、Oracle提供の特定のコマンドを使用する必要があります。
以下に、spfileを使用して行えるいくつかの一般的な操作を示します。
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spfileの作成: spfileを作成するには、以下のコマンドを使用します。
CREATE SPFILE='<ファイルパス>' FROM PFILE='<PFILEのパス>';
このコマンドにより、既存のPFILEから新しいspfileが作成されます。
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spfileの読み込み: Oracleインスタンスの起動時に、Oracleはデフォルトでspfileを使用します。spfileを読み込むには、以下のコマンドを使用します。
STARTUP;
Oracleは自動的にspfileを検出し、それを使用してインスタンスを起動します。
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spfileのパラメーターの変更: spfileを使用して、データベースインスタンスのパラメーターを変更することができます。これには、以下のコマンドを使用します。
ALTER SYSTEM SET <パラメーター名>=<値> SCOPE=SPFILE;
このコマンドにより、指定したパラメーターの値がspfileに永続的に変更されます。
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spfileの再起動: spfileの変更を反映するには、データベースインスタンスを再起動する必要があります。以下のコマンドを使用して再起動します。
SHUTDOWN IMMEDIATE; STARTUP;
これにより、変更が適用されたspfileが読み込まれ、データベースインスタンスが再起動されます。
ご参考までに、上記の操作に関連するコード例を示します。
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spfileの作成:
CREATE SPFILE='/u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/dbs/spfileorcl.ora' FROM PFILE='/u01/app/oracle/product/12.2.0/dbhome_1/dbs/initorcl.ora';
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spfileの読み込み:
STARTUP;
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spfileのパラメーターの変更:
ALTER SYSTEM SET memory_target=2G SCOPE=SPFILE;
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spfileの再起動:
SHUTDOWN IMMEDIATE; STARTUP;
以上が、Oracleのspfileの概要と使用方法についての説明です。これにより、データベースインスタンスの動作を細かく制御することができます。