SQL Serverにおける再帰的ストアドプロシージャの実装方法と例


  1. 再帰的ストアドプロシージャの基本構造 再帰的なストアドプロシージャを実装するには、次の要素が必要です。
  • 終了条件: 再帰処理を終了するための条件を定義します。
  • 再帰ステップ: 再帰処理を実行するためのステップを定義し、自身を呼び出します。
  1. 再帰的ストアドプロシージャの例 以下に、従業員テーブルを使用して部署の階層構造を再帰的に辿るストアドプロシージャの例を示します。
CREATE PROCEDURE GetDepartmentHierarchy
    @DepartmentID INT
AS
BEGIN
    -- 終了条件: 部署IDが与えられた場合に処理を実行する
    IF @DepartmentID IS NOT NULL
    BEGIN
        -- 現在の部署情報を取得
        SELECT DepartmentID, DepartmentName
        FROM Departments
        WHERE DepartmentID = @DepartmentID
        -- 再帰ステップ: 下位の部署を取得し、再帰的に処理を実行する
        DECLARE @ChildDepartmentID INT
        SELECT @ChildDepartmentID = DepartmentID
        FROM Departments
        WHERE ParentDepartmentID = @DepartmentID
        EXEC GetDepartmentHierarchy @ChildDepartmentID
    END
END

この例では、指定された部署IDの部署情報を取得し、その部署の下位の部署を再帰的に辿ります。再帰ステップでは、子部署のIDを取得し、再帰的にGetDepartmentHierarchyストアドプロシージャを呼び出して処理を繰り返します。終了条件として、部署IDが与えられていない場合は処理を終了します。

以上がSQL Serverにおける再帰的なストアドプロシージャの実装方法と例です。必要に応じて、この例を参考にして、特定の要件に合わせた再帰的な処理を実装してください。