Oracle DBリンクのシノニムの作成方法と使用例


しかし、DBリンク名を毎回入力するのは手間がかかる場合や、セキュリティ上の理由からDBリンク名を隠したい場合があります。そのような場合に便利なのが、DBリンクのシノニム(同義語)です。シノニムを作成することで、DBリンクの名前を別の名前で参照できるようになります。

以下に、DBリンクのシノニムを作成する方法と使用例を示します。

  1. シノニムの作成 シノニムを作成するには、以下のSQL文を使用します。
CREATE [PUBLIC] SYNONYM シノニム名 FOR DBリンク名;
  • [PUBLIC] オプションを指定すると、シノニムがパブリックなシノニムとなり、他のユーザーも参照できます。
  • シノニム名 は作成するシノニムの名前を指定します。
  • DBリンク名 は参照したいDBリンクの名前を指定します。

例えば、以下のSQL文を使用して、シノニムを作成することができます。

CREATE PUBLIC SYNONYM mylink FOR mydblink;
  1. シノニムの使用例 シノニムを使用するときは、通常のテーブルやビューのようにシノニム名を使ってアクセスします。
SELECT * FROM シノニム名.テーブル名;

例えば、先ほど作成したシノニム mylink を使用して、リモートデータベース上のテーブルからデータを取得するには、以下のようにします。

SELECT * FROM mylink.remote_table;

以上が、OracleデータベースでDBリンクのシノニムを作成し、使用する方法の例です。シノニムを使用することで、DBリンク名の隠蔽や利便性の向上が図れます。ご参考にしていただければ幸いです。