ASGIとWSGIの違いについての基本ガイド


  1. ライフサイクルの違い:

    • WSGIは同期的なリクエスト-レスポンスモデルを持ち、一度に1つのリクエストを処理します。
    • ASGIは非同期的なリクエスト-レスポンスモデルを持ち、複数のリクエストを同時に処理できます。これにより、パフォーマンスとスケーラビリティが向上します。
  2. プロトコルの違い:

    • WSGIはHTTPに特化したプロトコルであり、通常はWebサーバとアプリケーションサーバの間のインターフェースとして使用されます。
    • ASGIはより一般的なプロトコルであり、HTTPだけでなくWebSocketやその他のプロトコルにも対応しています。これにより、リアルタイムな通信やWebソケットに基づくアプリケーションの開発が容易になります。
  3. ミドルウェアのサポート:

    • WSGIでは、ミドルウェアはアプリケーションとサーバの間でリクエストとレスポンスを変換するために使用されます。
    • ASGIでは、ミドルウェアはリクエストとレスポンスの他に、接続の開始や終了など、より多くのイベントに対応することができます。
  4. フレームワークのサポート:

    • WSGIはPythonの多くのウェブフレームワークでサポートされており、DjangoやFlaskなどの人気のあるフレームワークが含まれます。
    • ASGIも多くのウェブフレームワークでサポートされていますが、より新しいフレームワークやリアルタイムな通信を必要とするアプリケーション向けに特に有用です。

上記の違いを考慮して、Pythonのウェブアプリケーション開発においてASGIとWSGIの適切な使用方法を選択するための基本ガイドとなるでしょう。