PyCharmでの 'cl.exe' コンパイラのエラーの解決方法


このエラーは、CUDAコンパイラである nvcc が、Visual Studioのコンパイラである cl.exe を見つけることができないことを示しています。解決するためには、次の手順を試してみてください。

  1. Visual Studioをインストールする: cl.exe は、Visual Studioに含まれるコンパイラです。まだインストールされていない場合は、公式のVisual Studioダウンロードページからインストーラーを入手し、インストールしてください。CUDAのバージョンに合わせたVisual Studioのバージョンを選択してください。

  2. 環境変数の設定: cl.exe のパスが環境変数の PATH に含まれていることを確認してください。以下の手順で設定できます。

    • Windowsキーを押して、「環境変数」と入力し、環境変数の設定を開きます。
    • システム環境変数のセクションで、PATH 変数を選択し、編集ボタンをクリックします。
    • 編集ウィンドウで、Visual Studioのインストールディレクトリにある cl.exe のパスを追加します。通常、C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\2019\Community\VC\Tools\MSVC\14.29.30037\bin\Hostx64\x64 のような場所にあります。Visual Studioのバージョンやインストール場所によってパスが異なる場合があります。
  3. PyCharmの設定: PyCharm内の設定を確認し、正しいコンパイラパスが指定されていることを確認します。以下の手順で設定できます。

    • PyCharmを開き、メニューバーから「File」→「Settings」を選択します。
    • 「Project: [プロジェクト名]」→「Project Interpreter」を選択します。
    • 右上の歯車アイコンをクリックして、「Show All...」を選択します。
    • 左側のメニューから「CUDA」を選択し、右側のペインで正しい nvcc のパスと cl.exe のパスが指定されていることを確認します。必要に応じて編集して保存します。

これらの手順を試してみて、PyCharmでの 'cl.exe' コンパイラエラーを解決できるはずです。これにより、CUDAを使用したプロジェクトのビルドや実行が正常に行えるようになります。

なお、エラーメッセージや環境によって具体的な手順が異なる場合がありますので、必要に応じて公式のドキュメントやサポートフォーラムを参照してください。