まず、asp-forタグヘルパーをカスタマイズする理由を見てみましょう。デフォルトの動作では、プロパティ名がそのまま表示されるため、日本語のプロパティ名や長いプロパティ名の場合には、フォームの見た目が冗長になる可能性があります。また、セキュリティ上の理由から、プロパティ名を公開したくない場合もあります。
カスタマイズするためには、次の手順を実行します。
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プロジェクトに新しいクラスを作成します。例えば、CustomTagHelper.csという名前のクラスを作成します。
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CustomTagHelperクラスをTagHelperクラスから継承します。
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Processメソッドをオーバーライドします。このメソッドは、タグヘルパーが実行されたときに呼び出されます。
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Processメソッド内で、asp-forタグヘルパーの動作をカスタマイズします。例えば、プロパティ名を短縮したり、別のテキストを表示したりすることができます。
以下は、CustomTagHelperクラスの簡単な例です。
カスタムタグヘルパークラスを作成したら、ビューで使用するために登録する必要があります。ビューの先頭に以下のコードを追加します。
@addTagHelper *, [プロジェクト名]
[プロジェクト名]は、CustomTagHelperクラスが含まれるプロジェクトの名前に置き換えてください。
以上で、asp-forタグヘルパーをカスタマイズする方法がわかりました。カスタムタグヘルパーを使用することで、プロパティ名の表示を柔軟に制御することができます。