Terraform CLIは、Terraformのコマンドラインインターフェースを提供します。これにより、Terraformのコンフィギュレーションファイルを作成し、インフラストラクチャのデプロイや変更を行うことができます。Terraform CLIのバージョンは、Terraformの新しい機能や改善点を利用するためにアップグレードする必要がある場合に重要です。Terraform CLIのバージョンは、開発者やインフラストラクチャの管理者によって個別に制御されます。
一方、Terraformプロバイダーは、異なるクラウドプロバイダーやサービスを操作するためのTerraformのプラグインです。プロバイダーはAWS、Azure、Google Cloudなどのクラウドプロバイダーや、Docker、Kubernetesなどのインフラストラクチャサービスを対象にしています。Terraformプロバイダーのバージョンは、各プロバイダーのAPIの変更や新しい機能のサポートを反映するためにアップグレードする必要があります。Terraformプロバイダーのバージョンは、Terraformのコンフィギュレーションファイルに明示的に指定することで制御されます。
Terraform CLIのバージョンとプロバイダーのバージョンは、互いに独立しています。つまり、Terraform CLIのバージョンをアップグレードしても、使用するプロバイダーのバージョンには影響しません。同様に、プロバイダーのバージョンをアップグレードしても、Terraform CLIのバージョンには影響しません。
したがって、Terraformのプロジェクトを管理する際には、Terraform CLIとプロバイダーのバージョンを独立して考慮する必要があります。Terraform CLIのバージョンは、Terraform自体の機能やパフォーマンスに関係し、プロバイダーのバージョンは、使用するクラウドプロバイダーやサービスの機能や互換性に関係します。プロジェクトの要件に応じて、適切なCLIバージョンとプロバイダーバージョンを選択し、管理する必要があります。
以上が、Terraform CLIとプロバイダーバージョンが独立していることについての説明です。これにより、Terraformのプロジェクトを効果的に管理し、インフラストラクチャのコード化と自動化を行うことができます。