destroy
コマンドを実行すると、Terraformは指定したインフラストラクチャを削除しますが、実際にコマンドを実行する前に、どのリソースが削除されるのかを事前にプレビューすることができます。これにより、意図しない削除や予期せぬ影響を事前に確認することができます。
以下に、Terraformのdestroy
コマンドのプレビュー方法と使用例を示します。
- プレビューの実行方法
Terraformのプレビュー機能を使用するには、terraform plan
コマンドを実行します。このコマンドは、Terraformが実際にインフラストラクチャを変更する前に、変更内容を表示します。
$ terraform plan -destroy
上記のコマンドを実行すると、Terraformは現在の状態と変更予定の状態を比較し、削除されるリソースのリストを表示します。
- プレビューの結果の解釈
terraform plan
コマンドの出力結果は、プレビューの結果を示しています。以下は、一般的な出力の例です。
Plan: 10 to destroy
Do you really want to destroy all resources?
上記の例では、10個のリソースが削除される予定であることが示されています。実際の環境に影響を与える前に、このリストを確認し、削除するリソースが意図したものであることを確認してください。
- コード例
以下に、destroy
コマンドの使用例を示します。
resource "aws_instance" "example" {
ami = "ami-0c55b159cbfafe1f0"
instance_type = "t2.micro"
}
resource "aws_security_group" "example" {
name = "example"
description = "Example security group"
}
...
terraform {
required_version = ">= 0.12"
}
provider "aws" {
region = "us-west-2"
}
module "example_module" {
source = "./example_module"
}
上記のコードでは、aws_instance
リソースとaws_security_group
リソースが定義されています。これらのリソースを削除するには、destroy
コマンドを使用します。
$ terraform destroy
上記のコマンドを実行すると、Terraformは指定したリソースを削除しますが、プレビュー機能を使用して事前に削除されるリソースを確認することをおすすめします。
以上が、Terraformのdestroy
コマンドのプレビュー方法と使用例です。Terraformのインフラストラクチャの変更や削除を行う際には、常にプレビュー機能を利用して意図しない変更を防ぐようにしましょう。