Elastic IPアドレスを使用すると、AWSリソースに一意の固定IPアドレスを割り当てることができます。これにより、リソースのパブリックアドレスが変更されることなく、外部からのアクセスを継続することができます。例えば、Webサーバーを実行しているEC2インスタンスにElastic IPアドレスを割り当てると、ドメイン名をそのIPアドレスに関連付けることができ、ユーザーが常に同じアドレスでアクセスできるようになります。
Elastic IPアドレスは、以下のような一般的なシナリオで役立ちます:
- EC2インスタンスやRDSデータベースなどのAWSリソースへの外部アクセスを提供する場合。
- リソースの可用性を確保するために、インスタンスの再起動や停止/起動時のIPアドレスの変更を防止する場合。
- メールサーバーやVPNゲートウェイなど、セキュリティ要件のあるアプリケーションをホストする場合。
以下に、AWSコンソールを使用してElastic IPアドレスを割り当てる手順の例を示します:
- AWSマネジメントコンソールにログインし、EC2サービスに移動します。
- 左側のナビゲーションメニューから「Elastic IPs」を選択します。
- 「Allocate new address」をクリックします。新しいElastic IPアドレスが割り当てられます。
- 割り当てたElastic IPアドレスをクリックし、関連付けるEC2インスタンスを選択します。
- 「Actions」メニューから「Associate IP address」を選択し、関連付けるインスタンスを選択します。
以上がElastic IPアドレスの概要と、AWSでの使用方法についての説明です。これにより、AWSリソースへの安定した外部アクセスを確保することができます。