AWS VPCのグローバルな動作について:設定、制約、およびコード例


VPCは基本的にリージョンに固有であり、リージョンごとに独立して存在します。つまり、VPCはグローバルに広がるわけではありません。ただし、AWSではグローバルネットワーキングの要件をサポートするために、いくつかの機能とサービスを提供しています。

  1. VPCピアリング: VPCピアリングを使用すると、異なるリージョンのVPC間でプライベートな接続を確立することができます。これにより、異なるリージョンのVPC内のリソース同士がセキュアに通信できます。

  2. グローバルアクセラレータ: AWS Global Acceleratorを使用すると、グローバルなエッジネットワークを介してトラフィックを最適化し、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。ただし、VPCの作成やネットワーキング構成自体はリージョン固有です。

  3. グローバルルーティング: AWSでは、グローバルルーティングをサポートしています。これにより、異なるリージョンのVPC間でトラフィックを経由させることができます。ただし、VPC自体はリージョンに紐づいており、リージョン内でのネットワーキングが主な範囲です。

以上のように、VPCは基本的にリージョンに固有ですが、AWSはグローバルネットワーキングをサポートするための機能やサービスを提供しています。これにより、異なるリージョンのVPC間で接続を確立したり、トラフィックを最適化したりすることができます。

以下に、VPCピアリングのコード例を示します(AWS CLIを使用した例です):

aws ec2 create-vpc --cidr-block 10.0.0.0/16 --region us-west-2
aws ec2 create-vpc --cidr-block 10.1.0.0/16 --region eu-west-1
aws ec2 create-vpc-peering-connection --vpc-id vpc-xxxx --peer-vpc-id vpc-yyyy --region us-west-2

この例では、us-west-2リージョンとeu-west-1リージョンにそれぞれVPCを作成し、VPCピアリング接続を確立しています。これにより、異なるリージョンのVPC間でプライベートな通信が可能になります。

このように、AWS VPCはリージョン固有のサービスですが、グローバルネットワーキングをサポートするための機能やサービスを提供しています。