NATデバイスは、VPC内のプライベートサブネットにあるインスタンスがインターネットへの通信を行うために使用されます。プライベートサブネット内のインスタンスは、パブリックIPアドレスに直接アクセスすることができません。その代わりに、トラフィックはNATデバイスを介してルーティングされ、NATデバイスがプライベートIPアドレスをパブリックIPアドレスに変換して、インターネット上のリソースと通信します。
NATデバイスには、主に2つのタイプがあります。
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NATゲートウェイ: AWSが提供するマネージドサービスであり、高いスループットと可用性を持つため、一般的に推奨されます。NATゲートウェイは、VPC内のプライベートサブネットへのアウトバウンドトラフィックを処理します。
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NATインスタンス: EC2インスタンスを使用してNATデバイスを作成する方法です。NATインスタンスは、カスタマイズ可能な構成オプションを提供しますが、スループットや可用性はNATゲートウェイに比べて劣る場合があります。
NATデバイスを設定するためには、以下の手順が必要です。
- VPC内にパブリックサブネットを作成します。
- NATゲートウェイまたはNATインスタンスをパブリックサブネットに配置します。
- ルートテーブルを設定して、プライベートサブネットのトラフィックがNATデバイスを経由するようにします。
これらの手順に従ってNATデバイスを設定することで、VPC内のプライベートサブネットのインスタンスがインターネットと通信できるようになります。
以上が、AWS VPCにおけるNATデバイスの概要です。