- lapply関数: lapply関数は、リストやベクトルの各要素に対して同じ処理を適用するために使用されます。具体的には、関数とデータを引数として与え、データの各要素に対して関数を適用します。返される結果はリストとなります。
例えば、以下のようなコードを考えてみましょう:
numbers <- list(1, 2, 3, 4, 5)
result <- lapply(numbers, function(x) x^2)
上記のコードでは、numbersというリストの各要素に対して、関数(function(x) x^2)を適用しています。この場合、結果はリストであり、各要素は2乗された数値となります。
- sapply関数: sapply関数は、lapply関数と同様にリストやベクトルの各要素に対して同じ処理を適用しますが、返される結果はリストではなくベクトルとなります。つまり、lapply関数の結果をベクトルとしてまとめて返してくれるという特徴があります。
先ほどの例をsapply関数を使って書き直すと、以下のようになります:
numbers <- list(1, 2, 3, 4, 5)
result <- sapply(numbers, function(x) x^2)
上記のコードでは、lapply関数と同様にnumbersの各要素に関数を適用していますが、結果はベクトルとなります。
- vapply関数: vapply関数は、lapply関数やsapply関数と同様にデータの要素に対して関数を適用しますが、返される結果のデータ型を事前に指定することができます。このため、戻り値のデータ型が制約されるため、エラーを防ぐことができます。
vapply関数の使用例を以下に示します:
numbers <- list(1, 2, 3, 4, 5)
result <- vapply(numbers, function(x) x^2, numeric(1))
上記のコードでは、numbersの各要素に関数を適用し、結果のデータ型をnumeric(1)と指定しています。この場合、返される結果は数値ベクトルとなります。
以上がlapply、sapply、vapplyの違いと使用方法です。これらの関数はデータの処理や変換において便利なツールとなるため、Rプログラミングで頻繁に使用されます。