- メールテストの基本的なセットアップ: まず、Laravelアプリケーション内でメールテストを行うために、いくつかの基本的なセットアップが必要です。まず、テスト環境用のメールドライバーを設定する必要があります。Laravelでは、テスト環境用に「Log」ドライバーを使用することが一般的です。これにより、メールはログに記録されるだけで、実際には送信されません。
テスト環境用のメールドライバーを設定するには、.env.testing
ファイル内に以下の設定を追加します:
MAIL_MAILER=log
また、テスト環境用のメールログファイルを指定するために、config/logging.php
ファイルで以下の設定を行います:
'channels' => [
// 省略された設定...
'mail' => [
'driver' => 'single',
'path' => storage_path('logs/mail.log'),
'level' => 'debug',
],
],
これにより、テスト時に送信されたメールはstorage/logs/mail.log
ファイルに記録されます。
- ユニットテストでのメールテスト: Laravelでは、ユニットテストを使用してメールテストを行うことができます。以下は、ユニットテスト内でメールテストを行うための基本的なコード例です。
use Illuminate\Support\Facades\Mail;
use App\Mail\WelcomeEmail;
use Tests\TestCase;
class ExampleTest extends TestCase
{
public function testWelcomeEmail()
{
Mail::fake();
// メール送信をトリガーするコードの実行
Mail::assertSent(WelcomeEmail::class, function ($mail) {
$mail->hasTo('[email protected]');
$mail->hasFrom('[email protected]');
$mail->subject('Welcome to our application');
});
}
}
上記の例では、Mail::fake()
メソッドを使用して、実際のメール送信をフェイク化します。Mail::assertSent()
メソッドを使用して、指定したメールが送信されたことを確認します。この例では、WelcomeEmail
クラスのメールが[email protected]
宛てに送信され、送信元が[email protected]
であり、件名が「Welcome to our application」であることを確認しています。
- ブラウザテストでのメールテスト: Laravelでは、ブラウザテストを使用してメールテストを行うこともできます。以下は、ブラウザテスト内でメールテストを行うための基本的なコード例です。
use Illuminate\Support\Facades\Mail;
use Tests\DuskTestCase;
use Laravel\Dusk\Browser;
use App\Mail\WelcomeEmail;
class ExampleTest extends DuskTestCase
{
public function testWelcomeEmail()
{
Mail::fake();
$this->browse(function (Browser $browser) {
// メール送信をトリガーする操作のシミュレーション
$browser->visit('/welcome')
// メール送信をトリガーする操作
->click('.send-email-button');
});
Mail::assertSent(WelcomeEmail::class, function ($mail) {
$mail->hasTo('[email protected]');
$mail->hasFrom('[email protected]');
$mail->subject('Welcome to our application');
});
}
}
上記の例では、Mail::fake()
メソッドを使用してメール送信をフェイク化し、ブラウザテスト内でメール送信をトリガーする操作をシミュレートしています。Mail::assertSent()
メソッドを使用して、指定したメールが送信されたことを確認します。
以上が、Laravelでのメールテストの基本的な方法とコード例です。メールテストを通じて、アプリケーションのメール機能を確認し、問題を特定して修正することができます。