MIPSで文字列を追加する方法


  1. 文字列を追加するための領域を確保します。これには、データセグメント内のメモリを使用します。例えば、以下のように.dataセクション内で新しい文字列の領域を定義します。

    .data
    str1: .asciiz "Hello, "
    str2: .asciiz "world!"
    result: .space 100

    上記の例では、str1str2は既存の文字列であり、resultは追加された文字列が格納される領域です。resultのサイズは適切に設定してください。

  2. 文字列を追加するための関数を作成します。以下は、add_stringsという関数の例です。

    .text
    .globl main
    add_strings:
       la $t0, str1   # 最初の文字列のアドレスをロード
       la $t1, str2   # 2番目の文字列のアドレスをロード
       la $t2, result   # 結果の文字列のアドレスをロード
    loop:
       lb $a0, ($t0)   # 最初の文字列から文字をロード
       beqz $a0, end   # 文字がヌル文字(終端)の場合、終了
       sb $a0, ($t2)   # 結果の文字列に文字を格納
       addiu $t0, $t0, 1   # 最初の文字列のアドレスをインクリメント
       addiu $t2, $t2, 1   # 結果の文字列のアドレスをインクリメント
       j loop   # ループの先頭に戻る
    end:
       jr $ra   # 関数を終了し、呼び出し元に戻る
    main:
       # add_strings関数を呼び出す
       jal add_strings
       # 結果の文字列を表示する
       la $a0, result
       li $v0, 4
       syscall
       # プログラムを終了する
       li $v0, 10
       syscall

    上記の例では、add_strings関数が最初の文字列と2番目の文字列を結合し、resultに格納します。その後、resultの内容を表示します。

    この例では、la命令を使用して文字列のアドレスをロードし、lb命令とsb命令を使用して文字を読み込み、格納します。ループを使用して最初の文字列のすべての文字を処理し、ヌル文字(終端)に達したら終了します。

    main関数では、add_strings関数を呼び出し、結果の文字列を表示してプログラムを終了します。

これで、MIPSアセンブリ言語で文字列を追加する方法を学びました。この方法を応用して、さまざまな文字列操作を行うことができます。