Windowsでg++をインストールする方法


以下に、g++をWindowsにインストールする方法を示します。

  1. MinGWを使用する方法:

    • MinGW(Minimalist GNU for Windows)をダウンロードします。公式のMinGWウェブサイト(https://mingw-w64.org/doku.php)からインストーラを入手できます
    • インストーラを実行し、指示に従ってMinGWをインストールします。デフォルトのオプションを選択することができます。
    • インストールが完了したら、環境変数を設定します。システムの環境変数「Path」にMinGWのインストールディレクトリを追加します。通常、ディレクトリは「C:\MinGW\bin」または「C:\MinGW-W64\bin」にあります。
  2. MSYS2を使用する方法:

    • MSYS2(Minimal SYStem 2)をダウンロードします。公式のMSYS2ウェブサイト(https://www.msys2.org/)からインストーラを入手できます
    • インストーラを実行し、指示に従ってMSYS2をインストールします。デフォルトのオプションを選択することができます。
    • インストールが完了したら、MSYS2のターミナルを起動します。
    • ターミナルで以下のコマンドを実行し、必要なパッケージをアップデートします:
      pacman -Syu
      pacman -S mingw-w64-x86_64-toolchain
    • パッケージのアップデートが完了したら、ターミナルで以下のコマンドを実行してg++をインストールします:
      pacman -S mingw-w64-x86_64-gcc

インストールが完了したら、以下にいくつかのコード例を示します。

  1. Hello Worldプログラムのコンパイルと実行:

    #include <iostream>
    
    int main() {
       std::cout << "Hello, World!" << std::endl;
       return 0;
    }

    このプログラムをhello.cppというファイル名で保存し、ターミナルで以下のコマンドを実行してコンパイルと実行します:

    g++ hello.cpp -o hello
    ./hello
  2. 四則演算の例:

    #include <iostream>
    
    int main() {
       int a = 5;
       int b = 3;
       int sum = a + b;
       int difference = a - b;
       int product = a * b;
       int quotient = a / b;
    
       std::cout << "Sum: " << sum << std::endl;
       std::cout << "Difference: " << difference << std::endl;
       std::cout << "Product: " << product << std::endl;
       std::cout << "Quotient: " << quotient << std::endl;
    
       return 0;
    }

    このプログラムをarithmetic.cppというファイル名で保存し、ターミナルで以下のコマンドを実行してコンパイルと実行します:

    g++ arithmetic.cpp -o arithmetic
    ./arithmetic