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Pythonのバージョンチェック: まず、使用しているPythonのバージョンを確認しましょう。ターミナルやコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
python --version
Pythonのバージョンが2.x系列の場合は、Python 3.x系列にアップグレードする必要があります。
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pipのアップグレード: pipを最新バージョンにアップグレードしましょう。以下のコマンドを実行します。
python -m pip install --upgrade pip
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Theanoのインストール: 次に、pipを使用してTheanoをインストールします。以下のコマンドを実行します。
pip install theano
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必要な依存関係のインストール: Theanoは、NumPyやSciPyなどの依存関係を持っています。これらのパッケージがインストールされていない場合は、以下のコマンドを実行してインストールします。
pip install numpy scipy
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動作確認: Theanoが正しくインストールされたかどうかを確認しましょう。Pythonの対話型シェルを開き、以下のコードを実行します。
import theano print(theano.__version__)
バージョン番号が表示されれば、Theanoが正常にインストールされています。
これでTheanoのインストールが完了しました。次に、Theanoを使用するためのコード例をいくつか紹介します。
例1: 行列の乗算
import theano
import theano.tensor as T
# 行列の定義
a = T.matrix('a')
b = T.matrix('b')
# 乗算演算
c = theano.dot(a, b)
# 関数の定義
multiply = theano.function(inputs=[a, b], outputs=c)
# 使用例
matrix1 = [[1, 2], [3, 4]]
matrix2 = [[5, 6], [7, 8]]
result = multiply(matrix1, matrix2)
print(result)
例2: シグモイド関数の適用
import theano
import theano.tensor as T
# 入力変数の定義
x = T.vector('x')
# シグモイド関数の定義
sigmoid = 1 / (1 + T.exp(-x))
# 関数の定義
apply_sigmoid = theano.function(inputs=[x], outputs=sigmoid)
# 使用例
input_vector = [0.5, 1.0, -2.0]
result = apply_sigmoid(input_vector)
print(result)
これらのコード例を参考にして、Theanoを使用したさまざまな計算やモデリングを行うことができます。Theanoのドキュメントやチュートリアルも参考にすると良いでしょう。
以上が、PythonでTheanoをインストールし、使用する方法の概要です。