Bashのgetoptを使った長いオプションの処理方法


getoptコマンドは、コマンドライン引数をパースし、オプションとその引数を取得するための強力なツールです。以下の手順に従って、getoptを使用して長いオプションを処理する方法を学びましょう。

  1. getoptのインストール: getoptコマンドを使用するには、まずgetoptパッケージをインストールする必要があります。適切なパッケージマネージャーを使用して、システムにgetoptをインストールしてください。

  2. シェルスクリプトの先頭にgetoptの宣言を追加: シェルスクリプトの先頭に、以下のようなgetoptの宣言を追加します。

#!/bin/bash
# getoptの宣言
getopt --test > /dev/null
if [[ $? -ne 4 ]]; then
  echo "getoptパッケージが見つかりません。getoptをインストールしてください。"
  exit 1
fi
OPTIONS=h
LONGOPTS=help,option1:,option2:
# getoptを使用して引数をパース
PARSED=$(getopt --options=$OPTIONS --longoptions=$LONGOPTS --name "$0" -- "$@")
if [[ $? -ne 0 ]]; then
  exit 2
fi
eval set -- "$PARSED"

上記の例では、-h オプションと --help オプションが引数として受け入れられるようになっています。また、--option1--option2 は引数を取るオプションとして設定されています。

  1. オプションの処理: getoptを使用してパースされたオプションと引数を処理するために、以下のようなコードを追加します。
# オプションの処理
while true; do
  case "$1" in
    -h|--help)
      echo "ヘルプメッセージを表示します。"
      shift
      ;;
    --option1)
      if [[ -n "$2" ]]; then
        echo "option1: $2"
        shift 2
      else
        echo "option1に引数が必要です。"
        exit 3
      fi
      ;;
    --option2)
      if [[ -n "$2" ]]; then
        echo "option2: $2"
        shift 2
      else
        echo "option2に引数が必要です。"
        exit 4
      fi
      ;;
    --)
      shift
      break
      ;;
    *)
      echo "無効なオプションです。"
      exit 5
      ;;
  esac
done
# ここからスクリプトの残りの処理を記述します。

上記の例では、-h オプションと --help オプションは単にヘルプメッセージを表示するだけです。--option1 オプションと --option2 オプションは引数を取り、その引数を表示します。

これで、getoptを使って長いオプションを処理するためのシンプルな方法がわかりました。必要に応じて、この方法をベースにしてさまざまなオプションを追加できます。