Fedoraでlibstdc++を使用したコンパイル方法


  1. g++コマンドを使用する方法: g++はGNU Compiler CollectionのC++コンパイラであり、libstdc++をデフォルトで使用します。以下は、g++コマンドを使用してC++プログラムをコンパイルする例です。

    g++ -o output_file input_file.cpp

    このコマンドを使用すると、input_file.cppという名前のC++ソースファイルがコンパイルされ、output_fileという名前の実行可能ファイルが生成されます。

  2. Makefileを使用する方法: Makefileを使用すると、複雑なプロジェクトのビルドプロセスを自動化できます。以下は、Makefileを使用してC++プログラムをコンパイルする例です。

    CXX = g++
    CXXFLAGS = -std=c++11 -Wall -Wextra
    all: output_file
    output_file: input_file.cpp
       $(CXX) $(CXXFLAGS) -o output_file input_file.cpp
    clean:
       rm output_file

    このMakefileでは、CXX変数にg++コンパイラのパスを設定し、CXXFLAGS変数にコンパイルオプションを指定しています。input_file.cppをコンパイルしてoutput_fileを生成するためのルールが定義されています。

  3. CMakeを使用する方法: CMakeはクロスプラットフォームのビルドシステムであり、C++プロジェクトのビルドプロセスを管理するために使用できます。以下は、CMakeを使用してC++プログラムをコンパイルする例です。

    cmake_minimum_required(VERSION 3.10)
    project(MyProject)
    set(CMAKE_CXX_STANDARD 11)
    set(CMAKE_CXX_STANDARD_REQUIRED ON)
    add_executable(output_file input_file.cpp)

    このCMakeLists.txtファイルでは、プロジェクト名やC++のバージョンを指定し、input_file.cppをコンパイルしてoutput_fileを生成するためのルールが定義されています。

これらはFedoraでlibstdc++を使用してC++プログラムをコンパイルするための一般的な方法です。他にもオプションや設定がありますので、使用する環境や要件に合わせて適切な方法を選択してください。