- タスク (Task): タスクは、非同期操作を表すクラスです。タスクはスレッドプールの管理下で動作し、必要に応じてスレッドを割り当てて処理を実行します。タスクは非同期メソッドとして実装され、非同期操作をシンプルに扱うことができます。タスクは非同期操作の完了を待機するための機能も提供します。
タスクの利点:
- スレッドプールの効率的な利用: タスクはスレッドプールを使用するため、スレッドの作成や削除に関連するオーバーヘッドを回避できます。
- シンプルな非同期処理: タスクを使用すると、非同期処理を簡潔かつ直感的に記述することができます。
タスクの注意点:
- I/O バウンドな操作に適している: タスクは I/O バウンドな操作に適しており、長時間の待機が発生する場合に効果的です。しかし、CPU バウンドな操作には適していません。
- 非同期処理の途中で例外が発生した場合、例外がタスクによってキャプチャされずにスレッドプールに送られる可能性があるため、例外処理に注意が必要です。
- スレッド (Thread): スレッドは、アプリケーション内で独立した実行フローを表すものです。スレッドは直接操作され、CPU のコアを占有します。スレッドは一般的に低レベルの操作を必要とする場合に使用されます。
スレッドの利点:
- CPU バウンドな操作に適している: スレッドは CPU を直接使用するため、計算集中型の処理に適しています。
- 直接的な制御: スレッドを使用すると、スレッドの優先度や同期制御など、より細かい制御が可能になります。
スレッドの注意点:
- スレッドの作成や削除にはオーバーヘッドが伴うため、頻繁にスレッドを作成する場合はパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
- スレッド同士の競合状態やデッドロックなどの問題に注意が必要です。
タスクとスレッドは、どちらも並行処理を実現するための有用なツールですが、使用する場所や目的に応じて適切な選択をする必要があります。