C#における値型の理解と使用法


値型は、変数が実際の値を保持するデータ型です。値型はスタックメモリに格納され、変数の値が直接操作されます。以下に、C#の主要な値型の一部を示します。

  • 整数型: int、byte、short、longなど
  • 浮動小数点型: float、double、decimalなど
  • 文字型: char
  • 真偽値型: bool
  • 列挙型: enum
  • 構造体: struct

値型の主な特徴は次のとおりです。

  1. メモリ効率: 値型は比較的小さなサイズを持つため、メモリを効率的に使用します。

  2. パフォーマンス: 参照型と比較して処理が高速です。値型はスタック上に直接割り当てられるため、メモリの参照やガベージコレクションのオーバーヘッドがありません。

  3. デフォルトで初期化: 値型の変数はデフォルトで初期化されます。整数型は0、真偽値型はfalse、浮動小数点型は0.0などの初期値が割り当てられます。

  4. イミュータブル: 値型は不変です。つまり、値型の変数の値を変更すると、新しい値型のインスタンスが作成されます。

値型の使用法については、以下のコード例を参考にしてください。

// 整数型の宣言と初期化
int age = 30;
// 浮動小数点型の宣言と初期化
double pi = 3.14;
// 文字型の宣言と初期化
char grade = 'A';
// 真偽値型の宣言と初期化
bool isPassed = true;
// 列挙型の宣言と使用
enum DaysOfWeek { Sunday, Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday };
DaysOfWeek today = DaysOfWeek.Monday;
// 構造体の宣言と使用
struct Point
{
    public int X;
    public int Y;
}
Point point = new Point { X = 10, Y = 20 };

以上がC#における値型の基本的な理解と使用法です。値型はメモリ効率が高く、パフォーマンスが優れているため、必要に応じて適切に使用することをお勧めします。