- デリゲート: デリゲートは、他のメソッドを参照するための型です。デリゲートを使用すると、メソッドをパラメータとして渡したり、別のメソッドにコールバックとして渡したりすることができます。デリゲートは、メソッドのポインタのようなものであり、イベントの処理や非同期プログラミングなど、さまざまなシナリオで有用です。
デリゲートの宣言は次のように行います。
delegate returnType DelegateName(parameters);例えば、以下のようなデリゲートを宣言できます。
delegate int Calculate(int a, int b);- 関数（Func）: 関数（Func）は、デリゲートの一種ですが、特定の戻り値とパラメータを持つメソッドを参照するために使用されます。Funcはジェネリックデリゲートであり、異なる戻り値の型とパラメータの数を持つメソッドを参照することができます。
Funcの宣言は次のように行います。
Func<returnType, parameterTypes>例えば、以下のようなFuncを宣言できます。
Func<int, int, int> calculate = (a, b) => a + b;上記のFuncは、2つのint型のパラメータを受け取り、int型の結果を返すメソッドを参照します。
デリゲートとFuncの違いは次のとおりです:
- デリゲートは、任意のメソッドを参照するための型であり、戻り値の型やパラメータの数に制約はありません。一方、Funcは特定の戻り値の型とパラメータの数を持つメソッドを参照するための型です。
- デリゲートはカスタムのデリゲート型を作成することができますが、Funcはジェネリックデリゲートであり、既存の戻り値の型とパラメータの数に対して使用されます。
- デリゲートはイベントの処理や非同期プログラミングなど、さまざまなシナリオで使用されます。一方、Funcは主に単純な関数の参照に使用されます。
以上が、C#におけるデリゲートと関数（Func）の違いについての解説です。これらの機能を適切に使い分けることで、より柔軟なプログラミングが可能になります。