C#での明示的/保護された実装の使用方法


明示的な実装: 明示的な実装は、インタフェースのメソッドを実装する際に、そのメソッドを明示的に指定する方法です。これにより、クラスの外部からはそのメソッドに直接アクセスできず、インタフェースを介してのみ呼び出すことができます。

以下の例では、"IFoo"というインタフェースを実装する"ClsFoo"クラスがあります。

interface IFoo
{
    void Bar();
}
class ClsFoo : IFoo
{
    void IFoo.Bar()
    {
        Console.WriteLine("IFoo.Bar() の明示的な実装");
    }
}

この例では、"ClsFoo"クラスはIFooインタフェースを実装し、Barメソッドを明示的に実装しています。このため、外部からはClsFooクラスのインスタンスを通じてBarメソッドにアクセスすることはできません。代わりに、次のようにインタフェースを介して呼び出します。

IFoo foo = new ClsFoo();
foo.Bar(); // 出力: "IFoo.Bar() の明示的な実装"

保護された実装: 保護された実装は、インタフェースのメソッドを実装する際に、そのメソッドを保護されたメンバーとして指定する方法です。これにより、クラス内からのみアクセスできるメソッドとして定義することができます。

以下の例では、"IFoo"というインタフェースを実装する"ClsFoo"クラスがあります。

interface IFoo
{
    void Bar();
}
class ClsFoo : IFoo
{
    protected void Bar()
    {
        Console.WriteLine("IFoo.Bar() の保護された実装");
    }
}

この例では、"ClsFoo"クラスはIFooインタフェースを実装し、Barメソッドを保護されたメンバーとして実装しています。そのため、外部からはClsFooクラスのインスタンスを通じてBarメソッドにアクセスすることはできません。

ClsFoo foo = new ClsFoo();
foo.Bar(); // コンパイルエラー: 'ClsFoo.Bar()' はアクセスできません

ただし、同じクラス内であれば、保護されたメンバーとして定義されたBarメソッドにアクセスすることができます。

ClsFoo foo = new ClsFoo();
foo.Bar(); // 出力: "IFoo.Bar() の保護された実装"

以上がC#における明示的な実装と保護された実装の使用方法とコード例です。これらの機能を使用することで、異なるインタフェースを持つメソッドをクラス内で実装することができます。明示的な実装を使用すると、インタフェースのメソッドが特定のインタフェース経由でのみ呼び出されるようになります。一方、保護された実装を使用すると、インタフェースのメソッドがクラス内でのみアクセス可能なメンバーとして定義されます。

なお、明示的な実装と保護された実装は、インタフェースのメソッド名が重複する場合や、インタフェースのメソッドを特定のアクセス範囲に制限したい場合に特に役立ちます。

これらの機能を活用することで、クラスの設計をより柔軟にし、インタフェースの実装に関するコードの一貫性を高めることができます。

それでは、明示的な実装と保護された実装の使用方法とコード例を通じて、上記のテーマについてのブログ投稿を執筆していきましょう。