WPFでFluentValidationを実装する方法


ステップ1: NuGetパッケージのインストール まず、プロジェクトにFluentValidationのNuGetパッケージを追加します。Visual Studioのソリューションエクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[NuGetパッケージの管理]を選択します。検索ボックスに「FluentValidation」と入力し、パッケージをインストールします。

ステップ2: バリデーションルールクラスの作成 次に、バリデーションルールを定義するクラスを作成します。例えば、ユーザー名の最小文字数やパスワードの要件などを検証するルールを記述します。以下は例です。

using FluentValidation;
public class UserValidator : AbstractValidator<User>
{
    public UserValidator()
    {
        RuleFor(user => user.UserName).NotEmpty().MinimumLength(5);
        RuleFor(user => user.Password).NotEmpty().MinimumLength(8);
    }
}

ステップ3: バリデーションの実行 WPFのデータバインディングを使用して、入力コントロールとバリデーションルールを結びつけます。ViewModelやコードビハインドで、バリデーションルールを使ったバリデーションを実行します。

ステップ4: エラーメッセージの表示 バリデーションエラーがある場合、エラーメッセージを表示する方法を実装します。WPFでは、エラーメッセージを表示するためのエラーテンプレートやスタイルを使用することができます。

<TextBox Text="{Binding User.UserName, UpdateSourceTrigger=PropertyChanged, ValidatesOnNotifyDataErrors=True}" />
<TextBox Text="{Binding User.Password, UpdateSourceTrigger=PropertyChanged, ValidatesOnNotifyDataErrors=True}" />
<Validation.ErrorTemplate>
    <ControlTemplate>
        <DockPanel>
            <Border BorderBrush="Red" BorderThickness="1">
                <AdornedElementPlaceholder />
            </Border>
            <TextBlock Foreground="Red" Text="{Binding [0].ErrorContent}" />
        </DockPanel>
    </ControlTemplate>
</Validation.ErrorTemplate>

これで、WPFアプリケーションでFluentValidationを実装する準備が整いました。入力コントロールとバリデーションルールを結びつけることで、簡潔かつ強力なバリデーションを実現できます。

以上の手順に従ってFluentValidationをWPFに実装することができます。バリデーションルールやエラーメッセージのカスタマイズなど、さらに詳細な設定が必要な場合は、FluentValidationの公式ドキュメントを参照してください。