Passport.jsは、Node.jsで使用される人気のある認証ライブラリです。Passportを使用してFacebook認証を実装する場合、リダイレクトURIに「#=」というフラグメント識別子が追加されることがあります。このフラグメント識別子の追加にはいくつかの理由があります。
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ブラウザの仕様: 「#=」は、実際のフラグメント識別子ではありません。これは、過去のバージョンのFacebookの仕様に関連しています。以前は、Facebook OAuth認証の結果としてリダイレクトされた場合に、URLにこのフラグメント識別子が追加されることがありました。これは、ブラウザがフラグメント識別子を適切に扱わない場合に、認証の状態を維持するために使用されました。
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セキュリティ: 「#=」は、実際のセキュリティ上の問題ではありません。ただし、フラグメント識別子が正しく処理されない場合、URLが正しくエンコードされない可能性があります。このため、一部の開発者は、このフラグメント識別子を削除することを好む場合があります。
Passport.jsでは、FacebookのOAuth 2.0認証フローをサポートしており、デフォルトの設定では「#=」が追加される場合があります。ただし、これはパフォーマンスやセキュリティ上の問題ではなく、ブラウザの仕様と関連しています。
もし「#=」が問題を引き起こす場合、リダイレクトURIを手動で変更することができます。具体的には、passport.authenticate
メソッドの呼び出し時にstate
パラメータを指定することができます。以下に例を示します。
app.get('/auth/facebook', passport.authenticate('facebook', { state: 'your_custom_state' }));
このようにすると、「#=」ではなく、指定したカスタムステートがリダイレクトURIに追加されます。
しかし、一般的には「#=」がリダイレクトURIに追加されることによる問題はほとんどありません。このフラグメント識別子は無害であり、アプリケーションの動作に影響を与えることはありません。