constで宣言されたオブジェクトのプロパティは、代入演算子（=）を使用して初期化する必要があります。一度初期化されると、そのプロパティの値は変更できません。以下に、constオブジェクトの使用方法と制約について説明します。
- constオブジェクトの宣言と初期化
constキーワードを使用してオブジェクトを宣言し、プロパティを初期化します。例えば、以下のように書くことができます。
const person = {
name: 'John',
age: 30
};- プロパティの値の変更
constオブジェクトのプロパティの値は変更できません。以下のように書き換えようとすると、コンパイルエラーが発生します。
person.name = 'Jane'; // エラー: Cannot assign to 'name' because it is a constant.- オブジェクト自体の再代入
constで宣言されたオブジェクト自体は、再代入することはできません。別のオブジェクトを割り当てようとすると、エラーが発生します。
person = { name: 'Jane', age: 25 }; // エラー: Cannot assign to 'person' because it is a constant.- オブジェクトのプロパティへのアクセス
constオブジェクトのプロパティには、通常のオブジェクトと同じようにアクセスできます。
console.log(person.name); // 出力: John- オブジェクトのプロパティの型推論
constオブジェクトを使用すると、TypeScriptはプロパティの型を推論します。したがって、プロパティの型注釈は必要ありません。
const person = {
name: 'John',
age: 30
};
person.name = 'Jane'; // エラーではなく、正常にコンパイルされます以上が、TypeScriptでconstオブジェクトを使用する方法と制約の概要です。constを使用することで、プロパティの値が変更されないことを保証することができます。ただし、オブジェクト自体の再代入は許可されません。これにより、コードの可読性と保守性を向上させることができます。