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精度:
- f32: 32ビットの浮動小数点数で、仮数部が23ビットです。これにより、小数点以下の桁数が有限であり、一部の計算で精度が低下する可能性があります。しかし、メモリ使用量が小さく、速度が重要な場合に適しています。
- f64: 64ビットの浮動小数点数で、仮数部が52ビットです。これにより、より高い精度を提供します。計算の正確性が重要な場合や、広範な数値範囲での演算が必要な場合に適しています。
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メモリ使用量:
- f32は32ビット、f64は64ビットのメモリを使用します。そのため、f64はf32よりも2倍のメモリを必要とします。メモリ使用量が制約されている場合は、f32を選択することが推奨されます。
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コード例:
- f32の使用例:
let x: f32 = 3.14; println!("Value: {}", x);
- f64の使用例:
let y: f64 = 3.14; println!("Value: {}", y);
- f32の使用例:
注意点:
- 数値計算においては、浮動小数点数の比較には注意が必要です。誤差が生じる場合があるため、等値比較には近似値を使用する必要があります。
- ライブラリやAPIの要件に従って、どちらの型を使用するかを決定する場合もあります。