XRM.WebApiは、Microsoft Dynamics 365やPower AppsなどのCRM (Customer Relationship Management) システムにおいて、データの取得や操作を行うためのJavaScriptライブラリです。以下では、XRM.WebApiを使用してデータを取得するためのいくつかの方法と、それに関連するコード例を紹介します。
- 単一のレコードの取得: XRM.WebApi.retrieveRecordメソッドを使用して、指定したエンティティの単一のレコードを取得することができます。次のコード例は、エンティティ名が"account"でレコードIDが"12345"の場合の取得方法を示しています。
var entityId = "12345";
var entityName = "account";
Xrm.WebApi.retrieveRecord(entityName, entityId).then(
function success(result) {
console.log("レコードの取得に成功しました。");
console.log(result);
},
function error(error) {
console.log("レコードの取得中にエラーが発生しました。");
console.log(error.message);
}
);
- 条件を指定したレコードの取得: XRM.WebApi.retrieveMultipleRecordsメソッドを使用して、指定したエンティティの条件に合致する複数のレコードを取得することができます。以下の例では、"account"エンティティで条件として市場が"Tokyo"であるレコードを取得しています。
var entityName = "account";
var query = "?$filter=address1_city eq 'Tokyo'";
Xrm.WebApi.retrieveMultipleRecords(entityName, query).then(
function success(result) {
console.log("レコードの取得に成功しました。");
console.log(result.entities);
},
function error(error) {
console.log("レコードの取得中にエラーが発生しました。");
console.log(error.message);
}
);
- 関連エンティティの取得: XRM.WebApi.retrieveRecordメソッドを使用して、指定したエンティティの関連エンティティを取得することもできます。以下の例では、"account"エンティティのレコードIDが"12345"の場合に、それに関連する"contact"エンティティを取得しています。
var entityId = "12345";
var entityName = "account";
var expandQuery = "?$expand=primarycontactid($select=fullname)";
Xrm.WebApi.retrieveRecord(entityName, entityId, expandQuery).then(
function success(result) {
console.log("関連エンティティの取得に成功しました。");
console.log(result.primarycontactid.fullname);
},
function error(error) {
console.log("関連エンティティの取得中にエラーが発生しました。");
console.log(error.message);
}
);
これらはXRM.WebApiを使用してデータを取得するための基本的な方法とコード例です。さまざまな操作やフィルタリングの方法については、公式のドキュメントやサンプルコードを参照することをおすすめします。また、CRMシステムにおけるデータ取得以外の操作についても、XRM.WebApiは多くの機能を提供していますので、さらに学習して活用してください。