隣接リストの実装と活用方法


具体的な実装方法としては、プログラミング言語によって異なりますが、以下に一般的な例を示します。ここでは、頂点をキーとして、その隣接する頂点のリストを値とする辞書を使用しています。

# 隣接リストの実装例(Python)
graph = {
    'A': ['B', 'C'],
    'B': ['A', 'C', 'D'],
    'C': ['A', 'B', 'D'],
    'D': ['B', 'C']
}
# 隣接する頂点のリストを取得する関数
def get_adjacent_vertices(vertex):
    return graph[vertex]
# 隣接リストの表示
for vertex in graph:
    adjacent_vertices = get_adjacent_vertices(vertex)
    print(f"{vertex}: {adjacent_vertices}")

この例では、'A'という頂点には'B'と'C'が隣接しています。同様に、他の頂点にも隣接する頂点がリストとして表現されています。

隣接リストの利点は、頂点の追加や削除が容易であることや、頂点間のつながりを高速に検索できることです。また、隣接行列と比較してメモリ効率が良くなる場合もあります。

隣接リストは、グラフの問題やアルゴリズムの解法において頻繁に使用されます。例えば、幅優先探索や深さ優先探索などのグラフ探索アルゴリズムで利用されることがあります。

以上が隣接リストの実装と活用方法についての解説です。