Java Springフレームワークを使用してJSONリクエストを処理する際に「406 (Not Acceptable)」エラーが発生する場合、以下の原因と解決方法を確認してください。
- メディアタイプの設定: Springでは、リクエストのメディアタイプを解釈し、適切なレスポンスを返すために、Content Negotiation(コンテンツネゴシエーション)機能を提供しています。メディアタイプの設定が正しく行われていない場合、406エラーが発生する可能性があります。
以下のコード例では、@RequestMapping
アノテーションにproduces
属性を使用して、サポートするメディアタイプを指定しています。
@RestController
public class MyController {
@RequestMapping(value = "/endpoint", method = RequestMethod.GET, produces = "application/json")
public ResponseEntity<String> handleRequest() {
// リクエストの処理
return ResponseEntity.ok("Response");
}
}
produces
属性には、サポートするメディアタイプを正確に指定する必要があります。また、リクエストヘッダーのAccept
フィールドにも適切なメディアタイプが含まれていることを確認してください。
- Jacksonライブラリの設定: Springでは、JSONのシリアル化とデシリアル化にJacksonライブラリを使用します。JSONの処理に関連する問題がある場合、406エラーが発生する可能性があります。
Jacksonの設定には、依存関係の追加と適切なコンフィギュレーションが必要です。以下のコード例では、ObjectMapper
クラスのBeanを定義し、Jacksonの設定をカスタマイズしています。
@Configuration
public class JacksonConfig {
@Bean
public ObjectMapper objectMapper() {
ObjectMapper objectMapper = new ObjectMapper();
// Jacksonの設定をカスタマイズ
return objectMapper;
}
}
Jacksonの設定には、シリアル化とデシリアル化のルール、プロパティの命名規則、日付のフォーマットなどが含まれます。必要に応じて、これらの設定を調整してください。
- レスポンスの生成: もう1つの可能性は、リクエストに対する適切なレスポンスが生成されていないことです。Springのコントローラメソッドが正しいレスポンスを返していることを確認してください。
例えば、@RestController
アノテーションが適切に付与されているか、ResponseEntity
クラスを使用して適切なステータスコードとレスポンスボディを設定しているかを確認してください。