C++での「terminate called without an active exception」エラーの原因と解決方法


このエラーの原因としては、以下のようなものが考えられます:

  1. 例外がキャッチされていない: 例外がスローされた場合、それをキャッチする適切な例外ハンドラが存在しない場合にこのエラーが発生します。例外ハンドラを追加して、例外がキャッチされるようにする必要があります。
try {
    // 例外がスローされる可能性のあるコード
} catch (const SomeException& ex) {
    // 例外をキャッチして処理するコード
}
  1. 例外が再スローされたがキャッチされなかった: 例外ハンドラ内で例外を再スローする場合、再度キャッチする必要があります。そうしないと、プログラムが例外をスローしたまま終了し、このエラーが発生します。
try {
    // 例外がスローされる可能性のあるコード
} catch (const SomeException& ex) {
    // 例外を再スローする前にキャッチするコード
    throw;
}
  1. 例外が想定外の箇所でスローされた: 例外が予期せぬ箇所でスローされると、プログラムが終了する前にこのエラーが発生します。適切な箇所で例外をスローするようにコードを修正する必要があります。

これらの解決策のほかにも、エラーの原因となるコードや環境の特定に役立つデバッグ手法があります。以下にいくつかの方法を示します:

  • デバッガを使用する: デバッガを使ってプログラムをステップ実行し、エラーが発生する直前の状態を確認することができます。変数の値や関数の呼び出し履歴を調べ、問題の原因を特定することができます。

  • ログを出力する: プログラムの実行中にログを出力することで、どの部分でエラーが発生しているかを特定することができます。ログには、変数の値や特定のコードパスに到達したことを示すメッセージを含めるとよいでしょう。

  • 例外のトレースバックを表示する: 例外がスローされた場合、その例外のトレースバック情報を表示することで、エラーが発生した箇所や呼び出し階層を確認することができます。例外の情報は、通常、プログラムの標準エラー出力に表示されます。

以上の方法を組み合わせて使用することで、C++プログラムにおける「terminate called without an active exception」エラーの原因を特定し、適切な対策を講じることができます。