tsc-watchの使用方法とエラーのトラブルシューティング


  1. tsc-watchのインストール: まず、tsc-watchをインストールする必要があります。以下のコマンドを使用して、npmパッケージとしてインストールします。
npm install tsc-watch --save-dev
  1. tsc-watchの基本的な使用方法: tsc-watchを使用するには、プロジェクトのルートディレクトリで以下のコマンドを実行します。
npx tsc-watch --onSuccess "node dist/index.js"

このコマンドは、ファイルの変更を監視し、変更があった場合にTypeScriptファイルを自動的にコンパイルします。コンパイルが成功した場合、指定したコマンド(この場合はnode dist/index.js)を実行します。

  1. エラーのトラブルシューティング: tsc-watchを使用していると、いくつかの一般的なエラーが発生することがあります。以下にいくつかのエラーとそれらの解決策を示します。
  • 「Cannot use import statement outside a module」エラー: このエラーは、TypeScriptのモジュールの設定に関連しています。以下の手順で解決できます。

    • tsconfig.jsonファイルを開きます。
    • "compilerOptions"セクションに、"module": "es2020"を追加します。
  • 「Cannot find module 'xxx' or its corresponding type declarations」エラー: このエラーは、必要なモジュールが見つからない場合に発生します。以下の手順で解決できます。

    • 必要なモジュールが正しくインストールされていることを確認します。
    • tsconfig.jsonファイルの"compilerOptions"セクションに、必要なモジュールのパスを追加します。
  1. コード例: 以下に、tsc-watchを使用したTypeScriptプロジェクトのコード例を示します。
// index.ts
import { greet } from './greeting';
console.log(greet('John'));
// greeting.ts
export function greet(name: string): string {
  return `Hello, ${name}!`;
}

このコードでは、greeting.tsファイルでgreet関数を定義し、index.tsファイルでそれを使用しています。tsc-watchを使用すると、ファイルの変更が検出されるたびに自動的にコンパイルが実行されます。

以上が、tsc-watchの使用方法とエラーのトラブルシューティングについての解説です。これらの情報を参考にして、効果的にtsc-watchを活用してください。