CSRFトークンミスマッチエラーが発生するのは、主に2つの原因が考えられます。まず、LaravelのCSRFミドルウェアが正しく設定されていない場合です。次に、リクエストが正しく構成されていない場合です。
まず、CSRFミドルウェアが正しく設定されているか確認しましょう。Laravelでは、VerifyCsrfToken
ミドルウェアがデフォルトで提供されており、app/Http/Middleware
ディレクトリ内にあります。このミドルウェアは、リクエストのCSRFトークンを検証し、一致しない場合にエラーを返します。app/Http/Kernel.php
ファイルで、VerifyCsrfToken
ミドルウェアが適切に登録されていることを確認してください。
次に、リクエストが正しく構成されているか確認しましょう。Laravelでは、CSRFトークンを含む必要があります。Webアプリケーションの場合、フォームで@csrf
ディレクティブを使用してトークンを生成し、リクエストに含めることが推奨されます。APIの場合、リクエストヘッダーにX-CSRF-TOKEN
というキーでトークンを含める必要があります。
以下に、Laravel APIでのCSRFトークンミスマッチエラーを解決するためのいくつかの方法とコード例を示します。
- CSRFミドルウェアの設定を確認する
app/Http/Kernel.phpファイルで、VerifyCsrfToken
ミドルウェアが適切に登録されていることを確認します。
protected $middlewareGroups = [
'web' => [
// ...
\App\Http\Middleware\VerifyCsrfToken::class,
],
// ...
];
- CSRFトークンをリクエストに含める
Webアプリケーションの場合、フォームで@csrf
ディレクティブを使用してトークンを生成し、リクエストに含めます。
<form method="POST" action="/example">
@csrf
<!-- フォームフィールド -->
</form>
APIの場合、リクエストヘッダーにX-CSRF-TOKEN
というキーでトークンを含める必要があります。以下は、Axiosを使用したAPIリクエストの例です。
import axios from 'axios';
const csrfToken = document.querySelector('meta[name="csrf-token"]').getAttribute('content');
axios.defaults.headers.common['X-CSRF-TOKEN'] = csrfToken;
axios.post('/api/example', {
// リクエストデータ
})
.then(response => {
// レスポンス処理
})
.catch(error => {
console.error(error);
});
- セッションドライバーの設定を確認する
Laravelでは、セッションドライバーの設定がCSRFトークンの生成と検証に影響を与えることがあります。config/session.php
ファイルを確認し、ドライバーがcookie
またはfile
に設定されていることを確認してください。これらのドライバーは、デフォルトでCSRFトークンの生成と検証に使用されます。
- セッションクッキーの設定を確認する
セッションクッキーの設定が正しく行われていない場合、CSRFトークンの生成と検証に問題が発生することがあります。config/session.php
ファイルで、domain
とsecure
の値を適切に設定していることを確認してください。
'secure' => env('SESSION_SECURE_COOKIE', true),
'domain' => env('SESSION_DOMAIN', null),
- ミドルウェアの適用範囲を確認する
Laravelでは、ミドルウェアを特定のルートグループに適用することができます。CSRFミドルウェアが正しく設定されているが特定のルートでエラーが発生する場合、ルートグループのミドルウェア設定を確認してください。
Route::middleware(['web', 'auth', 'csrf'])->group(function () {
// ...
});
- CSRFトークンの手動生成と検証
最後の手段として、CSRFトークンの手動生成と検証を行う方法があります。以下のように、リクエストヘッダーとしてトークンを送信し、サーバーサイドで検証することができます。
import axios from 'axios';
const csrfToken = '手動で生成したトークン';
axios.defaults.headers.common['X-CSRF-TOKEN'] = csrfToken;
axios.post('/api/example', {
// リクエストデータ
})
.then(response => {
// レスポンス処理
})
.catch(error => {
console.error(error);
});