.tsファイル(TypeScriptファイル)は、TypeScriptのソースコードファイルです。通常、開発者がプロジェクトの実装コードを記述するために使用します。.tsファイルは、TypeScriptコンパイラによってJavaScriptに変換され、実行可能なコードとして実行されます。このファイル内には、関数、クラス、変数などの実装コードが含まれます。
一方、.d.tsファイル(型定義ファイル)は、TypeScriptの型定義を含むファイルです。これらのファイルは、既存のJavaScriptライブラリや外部モジュールに対して、TypeScriptの型情報を提供するために使用されます。.d.tsファイルには、関数、クラス、インターフェイス、型エイリアスなどの型情報が含まれますが、実際の実装コードは含まれません。
.d.tsファイルは、TypeScriptの型推論や静的型チェックの恩恵を受けるために重要です。これにより、他のライブラリやモジュールとの連携が容易になり、コードの品質と保守性が向上します。また、開発者がライブラリのAPIや関数の使用方法を正確に理解するのに役立ちます。
総括すると、.tsファイルは実装コードを含む一方、.d.tsファイルは型情報を含むファイルです。両方を組み合わせて使用することで、TypeScriptプロジェクトの開発を効果的に行うことができます。