Dartでの例外処理(try-catch)の使用方法


文を使用します。例外処理は、予期せぬエラーが発生した場合にプログラムの実行を中断せずに制御を移すための重要な手法です。以下に、Dartでの例外処理の使用方法といくつかのコード例を示します。

まず、基本的なtry-catch文の構文は以下の通りです:

try {
  // 例外が発生する可能性のあるコード
} catch (exception) {
  // 例外が発生した場合の処理
}

上記のコードでは、tryブロック内のコードが実行されます。もし例外が発生した場合、例外オブジェクトがcatchブロックのパラメータexceptionに渡され、catchブロック内の処理が実行されます。

以下に、より具体的な例を示します:

void divideNumbers(int a, int b) {
  try {
    var result = a ~/ b;
    print('結果: $result');
  } catch (e) {
    print('エラーが発生しました: $e');
  }
}
void main() {
  divideNumbers(10, 0);
}

上記の例では、divideNumbers関数内で2つの数値の除算を行っています。もしbが0である場合、ゼロ除算の例外が発生します。この例外をcatchブロックでキャッチし、エラーメッセージを表示します。

さらに、catchブロックを複数持つこともできます。これにより、複数の異なる例外を処理することができます。

void parseInteger(String value) {
  try {
    var number = int.parse(value);
    print('整数値: $number');
  } on FormatException {
    print('入力値が不正です');
  } on Exception catch (e) {
    print('エラーが発生しました: $e');
  }
}
void main() {
  parseInteger('abc');
}

上記の例では、parseInteger関数で文字列を整数に変換しています。もし変換ができない場合、FormatExceptionが発生します。onキーワードを使用して特定の例外をキャッチし、異なるエラーメッセージを表示しています。

以上が、Dartでの例外処理(try-catch)の使用方法とコード例です。例外処理を適切に行うことで、プログラムの安定性とエラーハンドリングの効率を向上させることができます。