以下に、Laravelでスロットリングを実装する方法を説明します。
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ルートの設定: Laravelの
routes/web.php
ファイル(またはroutes/api.php
ファイル)で、レート制限を適用したいルートを定義します。以下は例です。Route::middleware('throttle:rate_limit,rate_limit_interval')->group(function () { // 制限を適用したいルートをここに定義する });
rate_limit
は単位時間あたりの最大リクエスト数を示し、rate_limit_interval
はその単位時間を指定します。例えば、throttle:60,1
は1分あたりに最大60リクエストを許可します。 -
ミドルウェアの作成: スロットリングを適用するためには、ミドルウェアを作成する必要があります。以下は、
app/Http/Middleware
ディレクトリに作成する例です。<?php namespace App\Http\Middleware; use Closure; use Illuminate\Http\Request; use Illuminate\Routing\Middleware\ThrottleRequests; class CustomThrottleMiddleware extends ThrottleRequests { protected function resolveRequestSignature($request) { // リクエストごとにユニークなシグネチャを生成するロジックを実装する } }
resolveRequestSignature
メソッド内で、リクエストごとにユニークなシグネチャを生成するロジックを実装します。これにより、リクエストごとに異なるキーでスロットリングが適用されます。 -
カスタムミドルウェアの登録:
app/Http/Kernel.php
ファイルの$routeMiddleware
プロパティに、作成したカスタムミドルウェアを登録します。protected $routeMiddleware = [ // 他のミドルウェア... 'throttle' => \App\Http\Middleware\CustomThrottleMiddleware::class, ];
これにより、
throttle
ミドルウェアを使用してスロットリングを実行できるようになります。
以上の手順に従うことで、Laravelでスロットリングを実装することができます。これにより、アプリケーションのリクエスト制限を設定し、制限を超えるリクエストがあった場合にはエラーメッセージや適切なレスポンスを返すことができます。