まず、LaravelプロジェクトにChrome WebDriverを統合するために、まずは適切なパッケージをインストールする必要があります。以下のコマンドを使用して、Laravel Duskというパッケージをインストールします。
composer require --dev laravel/dusk
次に、Laravelの設定ファイルである.env
ファイルに、使用するWebDriverの設定を追加します。以下は、.env
ファイルの例です。
DUSK_DRIVER=chrome
DUSK_BINARY=/path/to/chromedriver
DUSK_DRIVER
にはchrome
を設定し、DUSK_BINARY
にはChrome WebDriverの実行可能ファイルのパスを指定します。
また、Chrome WebDriverの実行可能ファイル (chromedriver
) もインストールする必要があります。公式のChromeダウンロードページ(https://sites.google.com/a/chromium.org/chromedriver/downloads)から、使用しているChromeブラウザのバージョンに対応するWebDriverをダウンロードしてください。
ダウンロードしたWebDriverを適切な場所に配置し、.env
ファイルのDUSK_BINARY
で指定したパスに合わせて設定します。
これで、LaravelでChrome WebDriverを使用する準備が整いました。
以下に、LaravelでChrome WebDriverを使用する簡単なコード例を示します。
<?php
use Laravel\Dusk\Browser;
use Facebook\WebDriver\Chrome\ChromeOptions;
// ...
// Chrome WebDriverのオプションを設定
$options = (new ChromeOptions())->addArguments([
'--disable-gpu',
'--headless',
'--no-sandbox',
]);
// Laravel Duskのブラウザインスタンスを作成
$browser = new Browser($options);
// ブラウザで指定したURLを開く
$browser->visit('https://example.com')
->screenshot('example.png')
->assertSee('Hello, Laravel');
// ...
?>
上記のコードでは、Laravel\Dusk\Browser
クラスを使用してChrome WebDriverを操作しています。$browser->visit()
メソッドを使用して指定したURLを開き、$browser->screenshot()
メソッドでスクリーンショットを撮影し、$browser->assertSee()
メソッドで指定したテキストが表示されているかどうかを検証しています。
これは、簡単な例ですが、LaravelとChrome WebDriverの組み合わせによって、さまざまな自動化タスクを実行することができます。詳細な使用方法や機能については、Laravel Duskのドキュメント(https://laravel.com/docs/9.x/dusk)を参照してください。
このように、LaravelでChrome WebDriverを使用する方法を紹介しました。自動化テストやWebスクレイピングなどのタスクを実行する際に、便利なツールとして活用できます。