-
PHP設定ファイルの編集: PHPの設定ファイルである「php.ini」を編集します。まず、以下のコマンドを使用して、現在の設定ファイルの場所を確認します。
php -i | grep "Loaded Configuration File"
上記のコマンドを実行すると、設定ファイルのパスが表示されます。パスをメモしておきます。
次に、エディタを使用して設定ファイルを開きます。
sudo nano /path/to/php.ini
エディタが開いたら、以下の行を探します。
; display_errors = On
上記の行の先頭のセミコロン(;)を削除し、以下のように修正します。
display_errors = On
また、以下の行も探し、コメントアウト(先頭にセミコロンを追加)を解除します。
; error_reporting = E_ALL
上記の行を以下のように修正します。
error_reporting = E_ALL
修正が完了したら、設定ファイルを保存して終了します。
-
エラー表示の確認: 設定ファイルの編集が完了したら、PHPがエラーレポートを正しく表示するか確認します。以下のコードを含むPHPスクリプトを作成して実行してください。
<?php // エラーを発生させるコード echo $undefinedVariable; ?>
上記のコードでは、未定義の変数を使用しているため、エラーが発生します。スクリプトを実行すると、エラーメッセージが表示されるはずです。
-
エラーレポートの詳細度の設定: エラーレポートの詳細度を設定することで、表示されるエラーメッセージの詳細さを変更することができます。以下の値を設定できます。
- E_ALL: すべてのエラーと警告を表示します。
- E_ERROR: 致命的なエラーのみ表示します。
- E_WARNING: 警告メッセージのみ表示します。
- E_NOTICE: 注意メッセージのみ表示します。
詳細度の設定は、設定ファイルの「error_reporting」ディレクティブで行います。適切な詳細度を設定し、設定ファイルを保存します。
-
エラーレポートの保存先の指定: エラーレポートをファイルに保存することもできます。以下の設定を追加することで、エラーレポートを指定したファイルに書き込むことができます。
error_log = /path/to/error.log
上記の設定では、エラーレポートが「/path/to/error.log」に保存されます。適切なパスとファイル名を指定してください。
5.続き:
-
エラーレポートの表示形式の変更: エラーレポートの表示形式を変更することもできます。以下の設定を使用して、エラーレポートをブラウザ上に表示することができます。
html_errors = On
上記の設定を有効にすると、エラーレポートがHTML形式で表示されます。
-
エラーハンドリングのカスタマイズ: PHPでは、エラーハンドリングをカスタマイズすることもできます。以下は、エラーハンドリングの基本的な方法の一例です。
<?php // カスタムエラーハンドラ関数の定義 function customErrorHandler($errno, $errstr, $errfile, $errline) { echo "<b>Error:</b> [$errno] $errstr<br>"; echo "File: $errfile<br>"; echo "Line: $errline<br>"; } // エラーハンドラ関数を登録 set_error_handler("customErrorHandler"); // エラーを発生させるコード echo $undefinedVariable; ?>
上記の例では、
customErrorHandler
というカスタムエラーハンドラ関数を定義し、set_error_handler
関数を使用して登録しています。エラーが発生すると、カスタムエラーハンドラ関数が呼び出され、エラーメッセージが表示されます。エラーハンドリングをカスタマイズすることで、エラーメッセージを自分の要件に合わせて処理することができます。