PHPでエラーレポートを最大限に設定する方法


  1. PHP設定ファイルの編集: PHPの設定ファイルである「php.ini」を編集します。まず、以下のコマンドを使用して、現在の設定ファイルの場所を確認します。

    php -i | grep "Loaded Configuration File"

    上記のコマンドを実行すると、設定ファイルのパスが表示されます。パスをメモしておきます。

    次に、エディタを使用して設定ファイルを開きます。

    sudo nano /path/to/php.ini

    エディタが開いたら、以下の行を探します。

    ; display_errors = On

    上記の行の先頭のセミコロン(;)を削除し、以下のように修正します。

    display_errors = On

    また、以下の行も探し、コメントアウト(先頭にセミコロンを追加)を解除します。

    ; error_reporting = E_ALL

    上記の行を以下のように修正します。

    error_reporting = E_ALL

    修正が完了したら、設定ファイルを保存して終了します。

  2. エラー表示の確認: 設定ファイルの編集が完了したら、PHPがエラーレポートを正しく表示するか確認します。以下のコードを含むPHPスクリプトを作成して実行してください。

    <?php
    // エラーを発生させるコード
    echo $undefinedVariable;
    ?>

    上記のコードでは、未定義の変数を使用しているため、エラーが発生します。スクリプトを実行すると、エラーメッセージが表示されるはずです。

  3. エラーレポートの詳細度の設定: エラーレポートの詳細度を設定することで、表示されるエラーメッセージの詳細さを変更することができます。以下の値を設定できます。

    • E_ALL: すべてのエラーと警告を表示します。
    • E_ERROR: 致命的なエラーのみ表示します。
    • E_WARNING: 警告メッセージのみ表示します。
    • E_NOTICE: 注意メッセージのみ表示します。

    詳細度の設定は、設定ファイルの「error_reporting」ディレクティブで行います。適切な詳細度を設定し、設定ファイルを保存します。

  4. エラーレポートの保存先の指定: エラーレポートをファイルに保存することもできます。以下の設定を追加することで、エラーレポートを指定したファイルに書き込むことができます。

    error_log = /path/to/error.log

    上記の設定では、エラーレポートが「/path/to/error.log」に保存されます。適切なパスとファイル名を指定してください。

5.続き:

  1. エラーレポートの表示形式の変更: エラーレポートの表示形式を変更することもできます。以下の設定を使用して、エラーレポートをブラウザ上に表示することができます。

    html_errors = On

    上記の設定を有効にすると、エラーレポートがHTML形式で表示されます。

  2. エラーハンドリングのカスタマイズ: PHPでは、エラーハンドリングをカスタマイズすることもできます。以下は、エラーハンドリングの基本的な方法の一例です。

    <?php
    // カスタムエラーハンドラ関数の定義
    function customErrorHandler($errno, $errstr, $errfile, $errline) {
       echo "<b>Error:</b> [$errno] $errstr<br>";
       echo "File: $errfile<br>";
       echo "Line: $errline<br>";
    }
    // エラーハンドラ関数を登録
    set_error_handler("customErrorHandler");
    // エラーを発生させるコード
    echo $undefinedVariable;
    ?>

    上記の例では、customErrorHandlerというカスタムエラーハンドラ関数を定義し、set_error_handler関数を使用して登録しています。エラーが発生すると、カスタムエラーハンドラ関数が呼び出され、エラーメッセージが表示されます。

    エラーハンドリングをカスタマイズすることで、エラーメッセージを自分の要件に合わせて処理することができます。