default(object)を使用すると、以下のような動作が期待できます:
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参照型の場合:
- nullが返されます。すなわち、オブジェクトへの参照が存在しないことを示します。
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値型の場合:
- 数値型 (int, float, double, など): 0が返されます。
- bool型: falseが返されます。
- char型: '\0' (ヌル文字)が返されます。
- 構造体: 各フィールドがその型のデフォルト値で初期化されたインスタンスが返されます。
以下にいくつかの例を示します:
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参照型のデフォルト値の取得:
string defaultString = default(string); // defaultStringはnullとなる
MyClass defaultInstance = default(MyClass); // defaultInstanceはnullとなる
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値型のデフォルト値の取得:
int defaultInt = default(int); // defaultIntは0となる
bool defaultBool = default(bool); // defaultBoolはfalseとなる
char defaultChar = default(char); // defaultCharは'\0'となる
struct MyStruct { public int MyField; }
MyStruct defaultStruct = default(MyStruct); // defaultStruct.MyFieldは0となる
default(object)は、一般的には変数やパラメータの初期値を設定する際に使用されます。また、null許容型 (nullable type) のデフォルト値を取得する場合にも便利です。
この構文を使うことで、初期化されていない変数の値を明示的に指定することなく、安全にデフォルト値を取得することができます。