C言語でのベジェ曲線の実装方法


まず、ベジェ曲線の数学的な背景について説明します。ベジェ曲線は、制御点と呼ばれる点の集合を使用して描かれます。制御点の数に応じて、ベジェ曲線の次数が異なります。ここでは、3次のベジェ曲線を例に説明します。

C言語でベジェ曲線を描くためには、以下の手順を実行します。

  1. 制御点の座標を定義します。例えば、点P0、P1、P2、P3を考えます。
typedef struct {
    float x;
    float y;
} Point;
Point P0 = {0.0, 0.0};
Point P1 = {1.0, 3.0};
Point P2 = {3.0, 2.0};
Point P3 = {4.0, 5.0};
  1. ベジェ曲線の座標を計算する関数を作成します。
Point calculateBezierPoint(float t, Point P0, Point P1, Point P2, Point P3) {
    float u = 1 - t;
    float tt = t * t;
    float uu = u * u;
    float uuu = uu * u;
    float ttt = tt * t;
    Point P;
    P.x = uuu * P0.x + 3 * uu * t * P1.x + 3 * u * tt * P2.x + ttt * P3.x;
    P.y = uuu * P0.y + 3 * uu * t * P1.y + 3 * u * tt * P2.y + ttt * P3.y;
    return P;
}
  1. ベジェ曲線上の点を取得するために、指定したステップ数でtの値を変化させながら座標を計算します。
int numSteps = 100; // ステップ数
float stepSize = 1.0 / numSteps;
for (int i = 0; i <= numSteps; ++i) {
    float t = i * stepSize;
    Point curvePoint = calculateBezierPoint(t, P0, P1, P2, P3);
    // curvePointを使って何かを行う(例えば、描画する)ことができます
}

これで、C言語でベジェ曲線を実装するための基本的なコードが完成しました。上記の手順を応用して、より高次のベジェ曲線を描くことも可能です。また、制御点の座標を変更することでベジェ曲線の形状を変えることができます。

この記事では、C言語を使用してベジェ曲線を実装する基本的な手法を説明しました。さらに詳細な情報や応用例については、グラフィックスやアニメーションに関連する書籍やウェブサイトを参考にしてください。