MPIプログラムの実行とトラブルシューティング方法


  1. MPIプログラムのコンパイル: MPIプログラムをコンパイルするには、MPIライブラリが正しくインストールされていることを確認する必要があります。一般的には、mpiccコマンドを使用してコンパイルします。例えば、以下のコマンドを使用します:

    mpicc my_program.c -o my_program
  2. MPIプログラムの実行: MPIプログラムを実行するには、mpirunmpiexecコマンドを使用します。以下のようにコマンドを実行します:

    mpirun -np <プロセス数> ./my_program

    <プロセス数>には、実行するプロセスの数を指定します。

  3. エラーメッセージの解析: MPIプログラムの実行中にエラーメッセージが表示された場合、そのメッセージを注意深く読んで原因を特定しましょう。一般的なエラーメッセージとその解決策のいくつかを以下に示します:

    • "MPI_Init() has already been called": MPI_Init関数が複数回呼び出された可能性があります。呼び出し回数を確認し、1回のみ呼び出すよう修正します。
    • "Invalid communicator": コミュニケータが無効な場合、MPI_Comm_rankやMPI_Comm_sizeなどの関数が正しく動作しません。コミュニケータの正しい設定を確認しましょう。
    • "MPI_Send: Invalid rank": 送信先のランクが無効な場合、MPI_Send関数が失敗します。ランクの範囲を確認し、正しいランクを指定するよう修正します。
  4. デバッグツールの使用: MPIプログラムのデバッグには、デバッグツールが役立ちます。例えば、TotalViewやGDBなどのデバッガを使用して、プログラムの実行中に変数の値を調査したり、プログラムのステップ実行を行ったりすることができます。

これらの手法を使用してMPIプログラムの実行とトラブルシューティングを行うことができます。エラーメッセージを理解し、問題を特定することが重要です。また、MPIのドキュメントやオンラインのリソースを参照することもおすすめです。