リレーショナル代数を使用したSQLクエリの書き方:コード例と解説


  1. 選択(Selection): リレーショナル代数の選択操作は、指定された条件に基づいて関係からタプルを選択します。例えば、"employees"テーブルから給料が50000以上の従業員を選択するには、次のようなSQLクエリを使用します。
SELECT * FROM employees WHERE salary >= 50000;
  1. 射影(Projection): 射影操作は、関係から指定された属性のみを抽出します。例えば、"employees"テーブルから名前と給料のみを抽出するには、次のようなSQLクエリを使用します。
SELECT name, salary FROM employees;
  1. 結合(Join): 結合操作は、複数の関係を結合し、新しい関係を作成します。例えば、"employees"テーブルと"departments"テーブルを従業員の所属部門に基づいて結合するには、次のようなSQLクエリを使用します。
SELECT employees.name, departments.department_name
FROM employees
JOIN departments ON employees.department_id = departments.department_id;
  1. 和(Union): 和操作は、2つの関係の和を取ります。例えば、"sales_2023"テーブルと"sales_2024"テーブルの売上データを結合するには、次のようなSQLクエリを使用します。
SELECT * FROM sales_2023
UNION
SELECT * FROM sales_2024;
  1. 差(Difference): 差操作は、2つの関係の差を取ります。例えば、"customers"テーブルから"vip_customers"テーブルに存在しない顧客を抽出するには、次のようなSQLクエリを使用します。
SELECT * FROM customers
EXCEPT
SELECT * FROM vip_customers;

これらは、リレーショナル代数の一部ですが、SQLクエリを書く上で非常に一般的な操作です。他にも、結合や射影の組み合わせ、集計関数の使用など、さまざまな方法でリレーショナル代数の操作をSQLクエリに変換することができます。

この記事では、リレーショナル代数とSQLクエリの基本的な対応関係を紹介しました。データベースのクエリを効果的に書くためには、リレーショナル代数の概念を理解し、SQLの機能を活用することが重要です。