TypeScriptでの.envファイルの処理方法と使用例


  1. dotenvパッケージのインストール: まず、dotenvパッケージをインストールします。dotenvパッケージを使用すると、.envファイルから環境変数を読み込むことができます。

    npm install dotenv
  2. .envファイルの作成: プロジェクトのルートディレクトリに、.envファイルを作成します。このファイルには、キーと値のペアで環境変数を定義します。例えば:

    DB_HOST=localhost
    DB_USER=root
    DB_PASSWORD=secretpassword
  3. 環境変数の読み込み: TypeScriptファイル内で、dotenvパッケージを使用して環境変数を読み込みます。以下のように、まずdotenvをインポートし、configメソッドを呼び出して環境変数を設定します。

    import dotenv from 'dotenv';
    dotenv.config();

    これにより、.envファイルの値が環境変数に追加されます。

  4. 環境変数の使用: 環境変数を使用するには、process.envオブジェクトを介してアクセスします。例えば、上記のDB_HOSTの値を使用する場合は、以下のように記述します。

    const dbHost = process.env.DB_HOST;

    これにより、dbHost変数に"localhost"が代入されます。

  5. 環境変数のデフォルト値: 環境変数が設定されていない場合や値がない場合に備えて、デフォルト値を設定することもできます。以下のように、||演算子を使用してデフォルト値を指定します。

    const dbUser = process.env.DB_USER || 'defaultuser';

    これにより、DB_USERが設定されていない場合は"defaultuser"が代入されます。

以上が、TypeScriptでの.envファイルの処理方法と使用例です。環境変数を適切に設定することで、アプリケーションのセキュリティを向上させ、設定の柔軟性を確保することができます。