- シリアルポートの確認: Linux上で利用可能なシリアルポートを確認するには、以下のコマンドを使用します。
ls /dev/ttyS*
上記のコマンドを実行すると、現在のシステムで利用可能なシリアルポートの一覧が表示されます。
- シリアルポートの設定: シリアルポートの設定には、一般的に「stty」というコマンドを使用します。以下は、シリアルポートのパラメータを設定する例です。
stty -F /dev/ttyS0 9600 cs8 -cstopb -parenb
上記の例では、/dev/ttyS0というシリアルポートを9600ボーに設定し、データビットを8ビット、ストップビットを1ビット、パリティビットを無効に設定しています。
- シリアルポートからの読み取りと書き込み: シリアルポートからの読み取りや書き込みには、一般的にプログラミング言語を使用します。以下は、Pythonを使用してシリアルポートからデータを読み取る例です。
import serial
ser = serial.Serial('/dev/ttyS0', 9600)
data = ser.read(10) # 10バイトのデータを読み取る
print(data)
ser.close()
上記の例では、Pythonのserial
モジュールを使用してシリアルポートにアクセスし、10バイトのデータを読み取っています。
- プログラムを実行する権限の付与: シリアルポートにアクセスするためには、通常は特権が必要です。プログラムを実行するユーザーに対して、シリアルポートへのアクセス権限を付与する必要があります。一般的には、以下のコマンドを使用してユーザーを「dialout」グループに追加します。
sudo usermod -aG dialout ユーザー名
上記の例では、ユーザー名の部分に実際のユーザー名を指定します。
これらの方法を使用することで、Linuxでシリアルポートを設定し、デバイスとの通信を行うことができます。具体的な用途に応じて、さまざまなプログラミング言語やツールを使用してシリアル通信を実装することができます。