FlutterでDartをアップグレードする方法


  1. FlutterプロジェクトのDart SDKバージョンの確認: Flutterプロジェクトのルートディレクトリにあるpubspec.yamlファイルを開きます。environmentセクション内のsdkフィールドで現在のDart SDKバージョンを確認できます。

  2. Dart SDKバージョンのアップグレード: Dart SDKを最新バージョンにアップグレードするには、以下の手順を実行します。

    • Flutter SDKを最新バージョンにアップデートします。flutter upgradeコマンドを実行します。
    • Flutterプロジェクトのルートディレクトリで、dart migrateコマンドを実行します。これにより、プロジェクト内のDartコードが最新バージョンに対応するように変換されます。
  3. null safetyの有効化: Dart 2.12以降では、null safetyが導入されました。null safetyを有効にすることで、ランタイムエラーを減らし、より安全なコードを記述できます。以下はnull safetyを有効にする手順です。

    • pubspec.yamlファイルのenvironmentセクション内のsdkフィールドを次のように変更します: sdk: '>=2.12.0 <3.0.0'
    • Dartコード内のnull safety関連の警告やエラーを修正します。
  4. コード例: Dartの新機能の活用 Dartのアップグレードにより利用可能となる新機能をいくつか紹介します。

    a. Null合体演算子:

      String name;
      String displayName = name ?? 'Guest';

    b. コレクションの拡張操作:

      List<int> numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
      List<int> doubledNumbers = numbers.map((n) => n * 2).toList();

    c. 拡張メソッド:

      extension StringExtension on String {
        String capitalize() {
          return '${this[0].toUpperCase()}${this.substring(1)}';
        }
      }
      String name = 'john';
      String capitalized = name.capitalize();

これらの手順とコード例は、Dartのアップグレードに役立ちます。最新のDartバージョンを使用することで、より効率的で安全なFlutterアプリケーションを開発することができます。