ソフトデリートを使用すると、データベースからデータを物理的に削除する代わりに、削除フラグを設定してデータを非表示にすることができます。これにより、削除されたデータを復元したり、関連するデータに影響を与えずにデータを削除したりすることができます。
以下に、Laravelのリレーションシップにおけるソフトデリートの使用方法を示します。
- モデルの準備:
ソフトデリートを使用するモデルには、
Illuminate\Database\Eloquent\SoftDeletes
トレイトを追加する必要があります。モデルクラス内で次のようにトレイトを使用します:
use Illuminate\Database\Eloquent\Model;
use Illuminate\Database\Eloquent\SoftDeletes;
class Post extends Model
{
use SoftDeletes;
// ...
}
- リレーションシップの定義:
リレーションシップを定義する際には、通常の方法と同様に
belongsTo
、hasMany
、belongsToMany
などのメソッドを使用します。ソフトデリートを考慮に入れるために、関連するモデルのクラス名の後に::withTrashed()
メソッドをチェーンします。
例えば、User
モデルがPost
モデルと1対多のリレーションシップを持つ場合、次のように定義します:
use Illuminate\Database\Eloquent\Model;
class User extends Model
{
// ...
public function posts()
{
return $this->hasMany(Post::class)->withTrashed();
}
}
- ソフトデリートの使用:
ソフトデリートを使用してモデルを削除するには、
delete
メソッドではなくdelete
メソッドを使用します。例えば、以下のようにモデルを削除できます:
$post = Post::find(1);
$post->delete();
削除されたモデルを含め、すべての関連するモデルを取得するには、withTrashed
メソッドを使用します:
$user = User::with('posts')->find(1);
$posts = $user->posts;
削除フラグを考慮しない場合は、通常のリレーションシップメソッド(例:$user->posts
)を使用することもできます。
以上が、Laravelのリレーションシップにおけるソフトデリートの使用方法です。ソフトデリートを使用することで、データの論理削除を簡単に実装することができます。