last_insert_id()関数は、データベースによって生成された最後の自動増分IDを返します。この関数は、INSERT文を実行した直後に呼び出す必要があります。以下に、last_insert_id()関数の使用方法と注意点をいくつか示します。
-
直近のINSERT文のIDを取得する
$mysqli = new mysqli("ホスト名", "ユーザー名", "パスワード", "データベース名"); $query = "INSERT INTO テーブル名 (カラム1, カラム2) VALUES ('値1', '値2')"; $mysqli->query($query); $lastInsertId = $mysqli->insert_id; echo "直近の挿入されたデータのID: " . $lastInsertId;
-
トランザクション内での使用 last_insert_id()関数は、トランザクション内で使用する場合に注意が必要です。トランザクションを開始する前に、次のクエリを実行してauto_increment_incrementの値を設定する必要があります。
SET @@auto_increment_increment=1;
-
接続ごとの値の取得 同じ接続内で複数回のINSERT文を実行した場合、last_insert_id()関数はその接続に対してのみ有効です。別の接続を開いた場合、その接続の直近のINSERT文のIDを取得するためにlast_insert_id()関数を呼び出す必要があります。
-
シーケンステーブルの使用 もしauto_incrementが使用されていない場合や、複数のテーブルでauto_incrementが行われている場合、last_insert_id()関数は正しい結果を返さない可能性があります。この場合、シーケンステーブルを使用して手動でIDを生成し、それを挿入する必要があります。
これらはlast_insert_id()関数の基本的な使用方法と注意点です。データベース操作において、データのIDを取得する必要がある場合に便利な関数です。適切に使用することで、データの一貫性を保ちながら効率的なコードを記述することができます。